私は、いわゆる「教務手帳」を使っていません。
「教務手帳」は教師の多くが使っている、時間割や学校行事、会議などを書き込むことに特化した手帳です。
もちろん、教務手帳は便利です。
学校で働くために必要な情報を、一冊にまとめることができます。
でも現在、私は教務手帳ではなく、一般的な手帳を使っています。
なぜか。
それは、
学校の仕事だけではなく、自分の人生全体を一冊の手帳で見たいからです。
今回は、「教師の記述術」の具体的な書き方ではなく、私が普段どのように手帳を使っているのかを書いてみたいと思います。
一冊の手帳で、人生全体を見る
例えば、
学校で大きな行事がある。
同じ時期に、家族との予定もある。
読みたい本もある。
学びたいこともある。
つくりたいコンテンツもある。
旅行にも行きたい。
もちろん、一日は24時間しかありません。
仕事用の手帳には、学校の予定だけ。
プライベートの手帳には、休日の予定だけ。
夢を書くノートには、未来のことだけ。
それぞれを別々に管理していると、一つひとつは整理できても、
自分が今、人生のどこに時間を使っているのか
が見えにくくなります。
だから私は、一冊にまとめることにしました。
学校の予定も書く。
家族の予定も書く。
自分がやりたいことも書く。
学びたいことも書く。
これから実現したいことも書く。
今日やることも書く。
私にとって手帳は、
「教師としての予定を管理するもの」ではなく、「自分の人生全体を見るもの」
になっています。
仕事とプライベートを混ぜたいわけではない
ここは、少し誤解されるかもしれません。
一冊の手帳にまとめるということは、
「仕事とプライベートの境界をなくす」
という意味ではありません。
むしろ逆です。
一冊の中に両方があるからこそ、
「最近、仕事の予定ばかりになっていないか。」
「家族との時間は取れているか。」
「自分の学びに時間を使えているか。」
「休む時間はあるか。」
と、全体を見ることができます。
仕事だけを見ていたら、
仕事の中でどう効率化するかしか考えられません。
でも、人生全体を見ると、
そもそも仕事にどれくらい時間を使いたいのか
というところから考えられます。
私は、そのためにも一般的な手帳を使っています。
予定だけでなく、「やりたいこと」を書く
教師として働いていると、放っておいても予定は入ってきます。
授業。会議。行事。校務。締切。研修…。
手帳にそれらを書いていけば、簡単に、
「やらなければならないこと」
でいっぱいになります。
でも、人生には、それ以外のこともあります。
行ってみたい場所。
会ってみたい人。
読みたい本。
学んでみたいこと。
つくってみたいもの。
家族とやりたいこと。
仕事以外で挑戦したいこと。
こうしたものは、誰かが予定として入れてくれるわけではありません。
自分で考えなければ、
日々の「やらなければならないこと」の中に埋もれていきます。
だから私は、まだ予定になっていない未来も、手帳に書きます。
私は朝に手帳を開く
私が手帳を開くのは、主に朝です。
一日が始まり、さまざまな情報や仕事が入ってくる前に手帳を開きます。
今日の予定を見る。
これまで自分が書いてきたことを見る。
これからやりたいことを考える。
そして、今日やることを書く。
学校へ行けば、
「あれをお願いします。」
「これを今日までに。」
「この件について相談したいです。」
と、次々に外から情報が入ってきます。
もちろん、それらに対応することは必要です。
でも、その前に、「私は今日、何をするのか。」を自分で考えておく。
私は、この時間を大切にしています。
夢や目標と、今日の行動を書く
前の記事でも書きましたが、私は15年以上、夢や目標を書くことを続けてきました。
ただ、未来のことを書くだけではありません。
今の私が大切にしているのは、
未来について書くことと、今日の行動をつなげることです。
例えば、
「本を出版したい。」
という未来があったとします。
書いているだけでは、本は完成しません。
テーマを考える。
構成をつくる。
原稿を書く。
見直す。
一つひとつの行動が必要になります。
大きな未来と、今日できる小さなこと。
その両方を考えます。
ただし、
具体的に何を書いているのか。
どのように書くのか。
どうやって夢や目標から行動へつなげているのか。
そうした具体的な方法については、「教師の記述術」の活動で扱っていきます。
この記事では、その方法そのものではなく、
手帳をどのような場所として使っているのか
をお伝えしたいと思います。
決まったことだけを書くわけではない
手帳に書くのは、決定した予定や目標だけではありません。
まだ形になっていないことも書きます。
「こんなことをやったら面白いかもしれない。」
「いつか、こんなことをやってみたい。」
「最近、こういうことが気になっている。」
そんな段階のものもあります。
当然、全部を実現するわけではありません。
書いてみたけれど、
「これは違うな。」
と思うこともあります。
以前は欲しかったものが、必要なくなることもあります。
それでいいと思っています。
頭の中だけに置いておくのではなく、一度書いてみる。
すると、
「これはやりたい。」
「これは今じゃない。」
「これはもう必要ない。」
と、自分の考えが見えてくることがあります。
だから私は、
決まったことを書くためだけではなく、これからを考えるためにも手帳を使っています。
書いて終わりにはしない
そして、私が長く「書くこと」を続ける中で大切にしているのが、
書いて終わりにしないこと
です。
書く。
見る。
また書く。
考える。
選ぶ。
行動する。
そして、また書く。
こうしたことを繰り返しています。
一度夢を書いて、そのノートを閉じて、
「いつか叶ったらいいな。」
と待っているわけではありません。
何度も書くから、そのときの自分が何を望んでいるのかが見えてくる。
何度も見るから、今日できることにも気づく。
行動してみるから、考えが変わることもある。
そして、その変化をまた書く。
私にとって手帳は、
自分の考えと行動を、何度もつなぎ直していく場所
でもあります。
AIを使う時代でも、手帳はなくならなかった
今の私は、AIも日常的に使っています。
アイデアを広げる。
情報を整理する。
文章を書く。
自分では思いつかなかった視点を得る。
こうしたことでは、AIはとても便利です。
デジタルのカレンダーやNotionなどを使うこともあります。
それでも、手帳はなくなりませんでした。
AIと対話すること。
デジタルで情報を管理すること。
自分の手で紙に書くこと。
私の中では、それぞれ役割が違います。
特に、
「自分はこれからどうしたいのか。」
「何を大切にしたいのか。」
と考えるときには、今でも手帳を開きます。
便利だからというより、
自分自身と向き合うための道具
として残っているのだと思います。
過去の手帳を見ると、自分が歩いてきた道が分かる
15年以上書き続けていると、過去のノートや手帳を振り返ることもあります。
すると、その頃の自分が何を考えていたのかが分かります。
何を実現したかったのか。
何に悩んでいたのか。
何を大切にしていたのか。
そして、
そこから自分が何を選び、どう行動してきたのか。
昔は大きな目標だったものが、今では日常になっていることもあります。
反対に、当時は重要だったけれど、今では必要なくなったものもあります。
だから過去の手帳は、
「昔こんなことを書いていたら、いつの間にか叶っていた。」
と確認するためのものではありません。
私にとっては、
自分が何を考え、何を選び、どう歩いてきたのかを見るもの
です。
手帳は未来を書く場所であると同時に、
自分が歩いてきた道を残す場所にもなっています。
手帳は、予定を書くためだけのものではない
教師にとって、教務手帳は便利な道具です。
でも、私はあえて一般的な手帳を使っています。
それは、
教師としての自分だけではなく、
家族と過ごす自分。
学ぶ自分。
何かをつくる自分。
休む自分。
これから挑戦する自分。
それらを全部含めて、
自分の人生を一冊の中で見たいからです。
予定を書く。
やりたいことを書く。
未来を書く。
今日やることを書く。
考えていることを書く。
以前書いたことを見返す。そして、また考えて、行動する。
教師として働いていると、どうしても外から与えられる予定が増えていきます。
でも、
自分がこれからどう生きたいのかは、誰も手帳に書き込んではくれません。
だから、自分で書く。
15年以上、書くことを続けてきて、今の私は手帳をそんな場所として使っています。
まずは、
手帳は「学校の予定を管理するもの」だけではなく、「自分の人生全体を考えるもの」にもできる。
そんな使い方があることを、知ってもらえたらと思います。
教師の仕事を、もっとシンプルに。
毎日の仕事に追われ、
「もっと余裕を持って働きたい。」
そう感じたことはありませんか?
「教師の仕事術 5日間プログラム」では、
- 教育の生産性を高める4つの仕事領域
- 定時退勤を叶える3つのマインドセット
- 朝時間で事務処理を終わらせるルーティン
- 授業効率化と質を両立する3つの視点
- 校務分掌をスマートに進める仕組み化
を、5日間の音声と文章で無料でお届けしています。
仕事だけでなく、自分や家族との時間も大切にしたい先生へ。
▶ 教師の仕事術 5日間プログラムはこちら


